偉大なフュージョン・ジャズバンドのデビュー作!
「リターン・トゥ・フォーエバー」は、チックコリアがベーシストのスタンリー・クラークらとともに組んだ偉大なフュージョン・ジャズのバンド名であり、ファーストアルバムのタイトルでもあります。
1972年にチック・コリア名義でこのアルバムを発表したのち、ファーストアルバムのタイトルをバンド名にしました。
バンドとしてのReturn to Foreverの音楽は、ラテン色の強い初期、ロック色の強い中期、大編成ホーンセクションが加わった後期の3期に分かれており、アルバム「Return to Forever」はラテンジャズ時代の冒頭を飾るものです。
カモメが飛んでいる写真のアルバムジャケットは有名で、「チックコリアのおすすめはやっぱり『カモメ』ですか?」というような会話が通用するほど。
収録曲
- 「"Return to Forever"」 12:06
- 「"Crystal Silence"」 6:59
- 「"What Game Shall We Play Today"」 (Corea, Neville Porter) 4:30
- 「"Sometime Ago - La Fiesta"」 (Corea, Porter, Stanley Clarke, Joe Farrell) 23:13
パーソネル
- チック・コリア - エレクトリックピアノ
- ジョー・ファレル - フルート、ソプラノ・サクソフォーン
- スタンリー・クラーク - アコースティック・ベース、エレクトリックベース
- フローラ・プリム - ボーカル、パーカッション
- アイアート・モレイラ - ドラムス
私はこのアルバムのなかでは最後の「ラ・フィエスタ」が特に好きです。
初めて聞いた時、スタンリー・クラークのドライブ感溢れるサビのベースラインに衝撃を受けて、思わずコピーしました。
構造的には3和音分散で半音ずつ上がっていくだけとわかって、さらに衝撃を受けました。
これがなぜ、あのようなドライブ感をもたらすのか?!
ただ、ベースラインとしてはあまり類をみないアイデアで、やっぱりスタンリー・クラークが思いつくことは普通ではないな、と感心しました。
チックコリアの演奏はもちろんめちゃくちゃカッコいいです。
フローラ・プリムの歌が入ってるのも、ジャズの人のアルバムとしてはとても変わっていたのでは?
神秘的な独特のムードがあるけど、奥に力強さを秘めたすごい声の歌手ですよ。
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